AI関連株というと、NVIDIAやアドバンテスト、東京エレクトロンなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、AI時代に重要になるのは半導体の「計算能力」だけではありません。
AIによって生み出される大量のデータを保存するための半導体も必要になります。
そこで今回、私が少額投資先として気になったのがキオクシアホールディングス(285A)です。
今回は、
- キオクシアはどんな会社なのか
- AI拡大がなぜ追い風になるのか
- 業績はどうなっているのか
- 株価が大きく下落している理由
- 今から少額購入するのはどうなのか
という視点から、個人投資家なりに考えてみます。
キオクシアとは?

キオクシアは、NAND型フラッシュメモリを中心に手掛ける半導体メーカーです。
NANDフラッシュメモリは、スマートフォンやパソコン、SSD、データセンターなど、さまざまな場所で使われています。
電源を切ってもデータが消えないため、簡単にいえば「データを記憶しておくための半導体」です。
AIが普及すると大量のデータを処理する必要があります。
そして、そのデータを保存する設備も必要になります。
つまり、
AI普及 → データ量増加 → データセンター拡大 → SSD・NAND需要増加
という流れが期待できます。
キオクシア自身も「AI社会の発展」を事業機会として掲げており、AIワークロード向け製品などの開発を進めています。
業績にもAI・データセンター需要の追い風
キオクシアは2026年7月31日に2027年3月期第1四半期決算を発表しました。
足元ではAI・データセンター関連需要などを背景に業績が大きく伸びています。
さらに会社は2026年7月31日に自己株式取得枠を設定し、8月10日には取得終了を発表しています。
株主還元を強化している点も注目材料です。
一方で、ここで注意したいのが、
「今の好業績がそのまま何年も続くとは限らない」
ということです。
NANDは「市況産業」

NAND価格や需給状況については、調査会社TrendForceなどが継続的に市場動向を公表しています。
キオクシアを考えるうえで最も重要だと思うのが、NANDフラッシュメモリは市況変動の影響を非常に受けやすいことです。
需要が強く供給が不足すると、
NAND価格上昇 → 売上増加 → 利益急増
となります。
しかしメーカーが生産能力を増やしすぎて供給過剰になると、
NAND価格下落 → 利益率低下 → 業績悪化
という逆回転も起こります。
現在の業績だけを見て「ものすごく成長している会社だから安心」と考えるのは危険です。
株価は非常に激しく動いている
2026年8月25日13時ごろの株価は約5万1,000円。
最新の株価はこちら(みんかぶ)
ところが、6月には11万円を超える場面もありました。
つまり、わずか数か月で株価が半値近くまで下落したことになります。
さらに直近だけでも、
8月17日 61,840円
↓
8月18日 57,150円
↓
8月19日 49,950円
↓
8月20日 52,950円
と大きく動いています。
「高値からかなり下がったから安い」
と考えたくなりますが、株価が半値になったことと、企業価値に対して割安になったことは同じではありません。
ここは注意したいところです。
チャート的にもまだ慎重に見たい

株価は高値から大きく調整しています。
こうした銘柄の場合、
「底値を当てて一気に買う」
ことはかなり難しいと思います。
そのため私は、キオクシアに投資するのであれば、まとまった資金を一度に投入するのではなく、少額から入る方法が合っていると考えています。
私なら「1株から打診買い」
仮にキオクシアへの投資予算を10万~15万円程度とします。
私なら、
① まず1株購入
↓
② さらに大きく下落したら追加
↓
③ 次の決算やNAND市況を確認して追加
という方法を考えます。
最初から「底値で買おう」とするのではなく、
まず市場に参加して、その後の値動きと業績を見ながら判断する
という考え方です。
私が考える購入価格のイメージ
あくまで私個人の目安ですが、
55,000円超
→ 無理に追いかけない
50,000~53,000円
→ 少額の打診買いを検討
45,000~50,000円
→ 業績に問題がなければ追加を検討
40,000~45,000円
→ NAND市況を確認したうえで追加を検討
40,000円割れ
→ 「安い」と飛びつくのではなく、決算やNAND価格を再確認
という考え方です。
なお、私個人の購入目安だけでなく、市場の評価も参考として確認しておきたいところです。みんかぶでは証券アナリストの目標株価や投資判断を確認できます。
8月23日時点では、証券アナリスト16人の内訳が強気買い9人・買い6人・売り1人、平均目標株価111,431円となっています。
ただし、アナリストの目標株価は将来の株価を保証するものではなく、業績予想やNAND市況の変化によって大きく修正される可能性があります。
重要なのは株価だけではありません。
「なぜ株価が下がっているのか」
を確認することだと思います。
キオクシア投資のメリット
私が魅力を感じるのは、やはりAI・データセンター市場の成長です。
AI時代にはGPUだけでなく、
計算する半導体
+
データを保存する半導体
の両方が必要になります。
AIによって世界のデータ量が増え続けるのであれば、NANDやSSD市場にも中長期的な成長余地があります。
キオクシアは、この「AI時代のデータ保存」というテーマに投資できる日本企業の一つです。
一方でリスクも大きい
最大のリスクはやはりNAND市況です。
さらに半導体株は将来の成長期待をかなり先取りして株価が動く傾向があります。
業績が良くても、
「市場予想ほどではなかった」
というだけで大きく売られることがあります。
キオクシアの直近の値動きを見ても、安定株というよりハイリスク・ハイリターン型の半導体株として考えた方がよさそうです。
まとめ|キオクシアは「少額から」が面白い
キオクシアHDについて調べてみると、
AI・データセンター拡大
↓
世界のデータ量増加
↓
SSD需要拡大
↓
NAND需要拡大
という成長ストーリーには魅力を感じます。
一方で、NANDは市況商品であり、キオクシアの株価自体も非常に大きく動きます。
そのため私なら、
「大きく儲けようとして最初から大量に買う」のではなく、「まず1株から参加する」
という方法を選びます。
そして次の決算やNAND価格、データセンター向け需要を確認しながら少しずつ追加していく。
キオクシアは、長期資産形成の中心に据えるというより、AI・半導体市場の成長を取り込むためのサテライト銘柄として少額保有するのが、今のところ自分には合っていると感じています。
半導体業界全体の「川上→川下」の仕組みについては、こちらの記事でも初心者向けに解説しています。
※本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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