50代からの「おてつたび」は面白い?働きながら旅する新しいスタイルを考える

50代からのおてつたび 旅行・車中泊

旅行が好きだけれど、毎回ホテル代や交通費を払っていると結構な金額になります。

特に退職後やセミリタイア後、

「時間はできたので、日本各地をゆっくり旅してみたい」

と思っても、長期間旅行すれば当然それなりのお金が必要です。

そんな中で最近気になったのが、「おてつたび」というサービスです。

「お手伝い」と「旅」を組み合わせた名前の通り、地方で短期間働きながら、その地域に滞在するという新しい旅のスタイル。

調べてみると、若い人向けというわけでもなく、50代以降の利用も広がっています。

今回は、

  • おてつたびとは何なのか
  • 50代でも参加できるのか
  • どのくらい稼げるのか
  • メリット・デメリット
  • キャンピングカー旅との相性

について考えてみます。

おてつたびとは?

おてつたびの仕組み

おてつたびは、簡単にいえば、

「地方で短期間働きながら、その地域を旅するサービス」

です。

旅館・ホテル・農家・観光施設など、人手を必要としている地域の事業者と、「その地域へ行ってみたい人」をつなぎます。

一般的な旅行との大きな違いは、旅先で仕事をすること。

仕事なので最低賃金以上の報酬を受け取ることができ、宿泊場所も原則として受け入れ先が用意してくれます。

一方、現地までの交通費については原則自己負担です。

つまり、

旅をする → 現地で働く → 給料をもらう → 空いた時間に地域を楽しむ

という仕組みです。

普通の観光旅行とアルバイトの中間のような存在と考えると分かりやすいでしょう。

どんな仕事がある?

仕事内容は地域によってかなり違います。

代表的なのは、

  • 旅館・ホテルの清掃
  • 食事の配膳
  • 接客
  • 調理補助
  • 農作物の収穫
  • 選別・出荷
  • 観光施設の仕事
  • キャンプ場の仕事

などです。

農業のように体力が必要な仕事もありますが、ホテルの受付や清掃、接客など比較的参加しやすそうな仕事もあります。

旅行先を先に決めるのではなく、

「一度行ってみたかった地域で面白そうな仕事を探す」

という旅行の決め方ができるのも面白いところです。

50代でも参加できる?

ここが私自身、特に気になったところです。

「こういうサービスは大学生や20代向けでは?」

と思っていました。

ところが、おてつたびは原則として募集に年齢制限を設けておらず、「年齢不問」の募集を検索することもできます。

さらに近年は50代以上の利用が増えています。おてつたび公式発表によると、50代以上の参加者割合は2021年の8%から、2026年7月には約30%まで上昇。2026年6月の50代以上の申込数も前年同月比2.1倍となっています。

つまり、およそ4人に1人以上が50代以上ということになります。

さらに2026年夏には、50代以上の申し込みが前年同月比2.1倍になったことも発表されています。

若者だけのサービスというイメージとは、かなり違いました。

50代以降では、

「子育てが一段落した」

「早期退職した」

「これまで行けなかった地域へ行ってみたい」

「地方移住を考えている」

といった理由で利用する人もいるようです。

1週間参加したら、どのくらい稼げる?

仮に時給1,200円の仕事を、

1日6時間 × 5日

したとします。

1,200円 × 6時間 × 5日

36,000円

です。

もちろん仕事によって時給・勤務時間は異なりますので、これはあくまで一例です。

ここだけを見ると、

「1週間働いて36,000円なら、それほど大きな金額ではない」

と思うかもしれません。

しかし、おてつたびの場合は別のメリットがあります。

それが宿泊費です。

宿泊場所は原則として受け入れ先から無償提供されます。

例えば普通に旅行して、

1泊8,000円 × 6泊

なら、

48,000円

の宿泊費が必要です。

一方、おてつたびなら原則この宿泊費がかかりません。

つまり、

「いくら稼げるか」だけではなく、「旅行中の宿泊費をどれだけ抑えられるか」

という視点で考える必要があります。

交通費は自己負担

一方で注意したいのが交通費です。

おてつたびでは、原則として現地までの交通費は自己負担です。

例えば関西から北海道まで飛行機で行き、数日だけ働いて帰ってくる場合、報酬より交通費の方が高くなる可能性があります。

そのため、

「できるだけ稼ぎたい」

という目的なら、必ずしも最適なサービスではないでしょう。

逆に、

「もともと旅行したかった場所へ行き、その旅費の一部を現地で稼ぐ」

と考えると魅力が出てきます。

キャンピングカーとの相性が面白い

個人的に特に興味を持ったのが、キャンピングカーとの組み合わせです。

おてつたびでは自家用車で現地へ行くこともできます。

ただし、受け入れ先の駐車場を使用できるとは限らないため、車で行く場合には事前確認が必要です。

例えば、

関西

兵庫・但馬でおてつたび

城崎温泉などを観光

鳥取へ移動

キャンピングカーで旅行

島根で再びおてつたび

という旅行も考えられます。

さらに長期間なら、

1週間働く

数日旅行

別の地域へ移動

また1週間働く

というスタイルも可能です。

普通のキャンピングカー旅行では毎日観光することになりますが、長期間になると意外と疲れます。

そこで途中に「仕事をする期間」を入れる。

地域の人と交流しながら生活して、その後また旅をする。

これは普通の旅行とはかなり違う経験になりそうです。

おてつたびとリゾートバイトの違い

一見するとリゾートバイトと似ています。

ただ、目的には少し違いがありそうです。

普通の旅行おてつたびリゾートバイト
主な目的観光旅+仕事+地域交流仕事・収入
給料なしありあり
宿泊自己負担原則無料無料・格安が多い
交通費自己負担原則自己負担支給される場合あり
滞在期間自由短期~比較的長期
地域交流

収入を最優先するならリゾートバイト。

「知らない地域へ行くこと」を優先するなら、おてつたび。

そんな違いがあるように感じます。

50代から参加するメリット

50代だからこそ面白い部分もあると思います。

① 時間を使いやすくなる

会社員時代には、1週間や2週間地方に滞在することは簡単ではありません。

退職や働き方の変更によって時間に余裕ができれば、おてつたびの選択肢は一気に広がります。

② 旅行費を抑えられる

宿泊費が原則無料で、さらに仕事の報酬があります。

長期間日本を旅行する場合、この違いは大きいでしょう。

③ 地域の人と交流できる

普通の旅行では、

ホテルに泊まる

観光する

帰る

だけになりがちです。

一方、おてつたびでは実際にその地域で働きます。

観光客として訪れるだけでは分からない地域の生活や人とのつながりを体験できそうです。

④ 移住候補地探しにも使える

将来的に地方移住を考えている人にも面白そうです。

数日観光しただけでは分からないことでも、1~2週間生活すれば見えてくるものがあります。

「住んでみたいと思っていたけれど、実際に生活すると違った」

ということもあるでしょう。

移住前のお試し滞在として利用する方法も考えられます。

デメリットもある

もちろん良いことばかりではありません。

まず、旅行とはいえ仕事です。

「今日は疲れたから働きたくない」

というわけにはいきません。

農作業や清掃など仕事内容によっては、想像以上に体力を使う可能性もあります。

また、

  • 交通費は原則自己負担
  • 食事が付くとは限らない
  • 宿泊環境は場所によって違う
  • 車を停められるとは限らない
  • 希望した募集に必ず採用されるとは限らない

といった点にも注意が必要です。

特に50代以降では、

「仕事内容」「勤務時間」「宿泊環境」

をよく確認してから応募した方がよさそうです。

初めてなら近場で5~7日くらいから

私なら最初から北海道などへ長期間行くのではなく、まず近場で試してみたいと思います。

例えば関西からなら、

兵庫・京都・福井・岡山・鳥取・徳島など

車で移動しやすい地域から探す方法です。

条件としては、

「年齢不問・1週間程度・個室・車で行ける・仕事内容が比較的軽い」

あたりを優先します。

一度経験して、

「これは面白い」

となれば、次は2週間。

さらに慣れたら北海道や九州まで足を延ばしてみる。

このくらいの始め方がちょうどいいのではないでしょうか。

50代から「旅しながら少し働く」という選択肢

これまで退職後の生活というと、

「完全に仕事を辞める」か「再就職する」

という二択で考えがちでした。

しかし、おてつたびを知って、

「旅をしながら、ときどき働く」

という第三の選択肢もあるのだと気付きました。

大きく稼ぐことが目的ではありません。

働くことで旅費を少し補い、宿泊費を抑えながら日本各地を巡る。

そして普通の観光旅行では出会えない人や地域と関わる。

特に時間に余裕ができる50代以降には、なかなか面白い旅の形ではないでしょうか。

キャンピングカーと組み合わせれば、さらに自由度は高くなります。

まずは近場で1週間。

私自身も一度体験してみたいと思えるサービスでした。

※仕事内容・報酬・宿泊条件・募集期間などは募集先によって異なります。参加を検討する場合は、おてつたび公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

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