しまなみ海道を通って、家族で愛媛県今治市の大三島(おおみしま)へ。
今回訪れたのは、大三島を代表する場所のひとつ「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」です。
名前は知っていましたが、実際に歩いてみると、単なる観光スポットとしての神社とは少し違う印象を受けました。
大きな鳥居をくぐり、木々に囲まれた参道を歩いていくと、境内には長い年月を感じさせる建物や石塔、そして圧倒的な存在感を放つ巨大な楠。
さらに調べてみると、源頼朝や源義経をはじめとする武将たちとも深い関係を持つ神社でした。
今回は、家族旅行で訪れた大山祇神社を、実際に撮影した写真とともに紹介します。
大三島に鎮座する「大山祇神社」
大山祇神社があるのは、しまなみ海道の途中にある大三島。
住所は愛媛県今治市大三島町宮浦3327です。
しまなみ海道の大三島ICからは約7km。車なら10分ほどなので、しまなみ海道をドライブするときにも立ち寄りやすい場所です。
大山祇神社は「日本総鎮守」と称され、全国にある山祇神社・三島神社の総本社とされています。
御祭神は大山積大神(おおやまづみのおおかみ)。
『古事記』『日本書紀』にも登場する神様で、山の神であると同時に海の神、渡航の神としても信仰されてきました。
海に囲まれた大三島に、山と海を司る神様が祀られている。
しまなみ海道を走ってここへ来ると、その組み合わせがとても自然に感じられます。


大きな鳥居をくぐって境内へ
まず印象に残ったのが、参道入口に立つ大きな石造りの鳥居です。
両側には狛犬があり、その先には緑に囲まれた参道が続きます。

観光地ではありますが、境内へ入ると周囲の木々が多く、落ち着いた雰囲気。
家族でゆっくり歩きながら参拝するのにちょうどよい場所でした。
そして参道を進むと、朱色の立派な総門が見えてきます。
大山祇神社の境内はかなり広く、案内図を見ると本殿・拝殿だけでなく、宝物館や海事博物館などもあります。

事前知識なしで訪れても楽しめますが、少し歴史を知ってから歩くと見え方がかなり変わる神社だと思います。
大山祇神社で最も印象に残った「樹齢約2600年の大楠」
境内で特に印象的だったのが巨大な楠です。

本殿正面にある御神木は、「乎知命(おちのみこと)御手植の楠(おてうえのくす)」と呼ばれています。
大山祇神社によると、樹齢は2600年あまり。
写真でも大きさは伝わりますが、実物を目の前にすると、その迫力はまったく違います。
太い幹が複雑にうねり、そこから巨大な枝が四方へ伸びています。
「2600年前」と言われても、最初はなかなか実感が湧きません。
日本の歴史に置き換えて考えてみると、古代のはるか昔からこの場所に立ち続けてきたことになります。
家族旅行では景色や食事が思い出に残ることが多いのですが、こうした「時間の長さ」を感じられる場所に立ち寄るのも面白いものです。
大人になってから見るのと、子どもの頃に見るのとでも、また感じ方が違うのかもしれません。
なぜ大山祇神社には武将の武具が集まっているのか?
大山祇神社を調べていて驚いたのが、武具との関係です。
大山祇神社は山や海の神としてだけでなく、古くから武人たちの信仰も集めてきました。
戦勝祈願や戦勝のお礼として、多くの武将が甲冑や刀剣などを奉納したとされています。
境内にある宝物館には、そうした武具が現在も多数保存されています。
代表的なものには、
- 源義経奉納と伝わる「赤絲威鎧大袖付」
- 源頼朝ゆかりの武具
- 北条時宗奉納とされる太刀拵
- 武蔵坊弁慶奉納と伝わる薙刀
などがあります。
大山祇神社の公式案内では、全国の国宝・重要文化財に指定された武具のうち約8割がここに所蔵されていると紹介されています。
これはかなり驚く数字です。
詳しくは「大山祇神社・宝物館」の公式案内をご覧ください。
神社を参拝するだけなら「歴史のある立派な神社」という印象ですが、こうした背景を知ると、大山祇神社が日本の武具・武家文化を知るうえでも非常に重要な場所であることが分かります。
鎌倉時代の「宝篋印塔」も残っていました
境内を歩いていると、歴史を感じさせる3基の石塔がありました。

案内板を見ると、これは「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」。
鎌倉時代のものとされ、重要文化財に指定されています。
旅行中は「古い石塔があるな」くらいで通り過ぎてしまいそうな場所ですが、説明板を読んでみると、その歴史の長さに驚かされます。
大山祇神社では有名な御神木や本殿だけでなく、こうしたものが境内のあちこちに残っています。
急いで回るよりも、案内板を読みながらゆっくり歩く方が楽しめる神社だと思いました。
昭和天皇ゆかりの「葉山丸」も
大山祇神社でもう一つ興味深いのが、境内に大三島海事博物館があることです。
神社でもらった由緒書にも、
昭和天皇の御採集船「葉山丸」を保存展示する大三島海事博物館があります。
と記されています。
昭和天皇は生物学者として海洋生物の研究をされていたことでも知られています。
神社の境内に海事博物館があるのは少し意外ですが、海の神・渡航の神として信仰されてきた大山祇神社らしい施設とも感じます。
歴史好きだけでなく、船や海に興味のある子どもと一緒に見学しても面白そうです。
参拝の記念に御朱印も
参拝後には御朱印もいただきました。

中央に力強く書かれた「大山祇神社」の文字。
朱印と墨書きが重なり、歴史ある神社らしい存在感があります。
旅行先で御朱印をいただくと、写真とはまた違った形で旅の記憶を残せます。
後から御朱印帳を開いたときに、
「この時、しまなみ海道を家族で走ったな」
「境内にものすごく大きな楠があったな」
と、その日の景色まで思い出せるのが御朱印の良いところだと思います。
家族旅行で訪れて感じた大山祇神社の魅力
今回、大山祇神社を家族で訪れて一番印象に残ったのは、歴史の長さを実際に目で見て感じられることでした。
2600年あまりと伝わる大楠。
鎌倉時代の宝篋印塔。
源頼朝や源義経など武将たちにまつわる武具。
そして現在も多くの人が参拝する神社。
教科書ではそれぞれ別々に出てくる「古代」「鎌倉時代」「武将」「昭和」という日本の歴史が、一つの境内につながっているように感じられます。
子どもにとっても、歴史を勉強として覚えるだけではなく、実際の場所を歩き、本物を見る経験は何か記憶に残るものがあるのではないでしょうか。
家族旅行だからこそ、こうした場所にも時々立ち寄りたいと思います。
大山祇神社へのアクセス・基本情報
大山祇神社
所在地:愛媛県今治市大三島町宮浦3327
アクセス:しまなみ海道「大三島IC」から約7km、車で約10分
境内:参拝無料
境内には宝物館・大三島海事博物館があります。
宝物館には国宝・重要文化財に指定された甲冑や刀剣などが多数収蔵されています。
※開館時間・料金などは変更される可能性があるため、訪問前に大山祇神社公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ|しまなみ海道を走るなら立ち寄りたい大三島の名所
しまなみ海道というと、美しい瀬戸内海や橋の景色、サイクリングなどがまず思い浮かびます。
しかし大三島まで来たなら、ぜひ立ち寄ってみてほしいのが大山祇神社です。
実際に家族で歩いてみると、
「神社を見る」
「巨大な御神木を見る」
「日本史に触れる」
「御朱印をいただく」
という複数の楽しみ方ができました。
特に樹齢2600年あまりと伝わる大楠は、写真だけではなかなか伝わらない迫力があります。
しまなみ海道を家族でドライブする際には、景色を楽しむだけでなく、大三島で少し車を降りて、日本の長い歴史に触れてみるのもおすすめです。
私たち家族にとっても、しまなみ海道の旅の中で印象に残る立ち寄りスポットとなりました。
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