2025年、私は50代で宅地建物取引士(宅建)試験に合格しました。
得点は37点。
大手予備校などが試験後に予想していた合格ラインより4点ほど上だったため、自己採点後は比較的安心して合格発表の日を迎えることができました。
ただ、ここにたどり着くまでには3年かかりました。
実は私が合格したのは、3年連続で受験した3回目の宅建試験です。
しかも過去2回は、いずれもあと1点で不合格。
「1回で合格できるくらい勉強したつもりだった」
それだけに、2年続けて1点差で落ちたときのショックはかなり大きなものでした。
今回は、50代で3年間宅建に挑戦した私が、
「50代でも宅建に合格できるのか」
「実際の試験はどのくらい難しかったのか」
「なぜ2回も1点差で落ちたのか」
そして、
「3回目で何を変えて合格できたのか」
について、実体験をもとに書いてみたいと思います。
私がそもそも50代で宅建に挑戦しようと思った理由は、会社からの推奨だけではありません。投資や将来の転職、老後の副業、そして教養としても役立つのではないかと考えたことがきっかけでした。
50代でも宅建は合格できる?私の答えは「合格できる。でも簡単ではない」

結論から言えば、50代からでも宅建試験に合格することは十分可能だと思います。
私自身が50代で合格できたからです。
ただし、
「きちんと勉強すれば簡単に合格できる資格」
とは、私にはとても言えません。
私の場合、合格まで3回受験しました。
1年目も2年目も、それなりに勉強して試験に臨んでいます。
それでも結果は不合格でした。
そして宅建を3年間勉強して強く感じたのは、「知識があること」と「本番で合格点を取ること」は少し違うということです。
そのことを痛感したのが、最初の2回の受験でした。
1回目|ケアレスミスで約3点を失い、あと1点で不合格
1回目の受験では、試験時間内にすべての問題を解くことができました。
勉強もしていましたし、試験が終わった直後にはそれなりの手応えもありました。
ところが自己採点してみると、結果は合格まであと1点。
さらに悔しかったのが、難問を解けなかったというより、
「初学者でも間違えないような問題をケアレスミスで落としていた」
ことでした。
振り返ってみると、そうしたミスだけで3点ほど失っていました。
もちろん宅建試験では難しい問題も出ます。
しかし合否を分けるのは、難問を何問解けるかだけではありません。
「取れる問題を確実に取る」
ことの大切さを、このとき初めて痛感しました。
あと1点。
この1点が本当に遠く感じました。
2回目|今度は時間が足りない。最後は焦って冷静な判断ができなかった
「次こそは合格する」
そう思って臨んだ2回目。
特に1回目の失敗を繰り返さないようミスがないよう、じっくり取り組みました。
ところが、今度は別の問題が起こりました。
試験時間が足りなくなったのです。
終盤になるにつれて、
「時間がない」
という焦りが強くなり、最後は問題を落ち着いて読む余裕もなくなりました。
当然、冷静な判断もできません。
そして結果は、またしてもあと1点で不合格でした。
2年連続の1点差。
これはかなりこたえました。
実は2回とも「腕時計」を持って行っていなかった
ここで、今振り返ると「なぜそんなことをしていたのだろう」と思う失敗があります。
私は普段、腕時計をほとんど使いません。
スマートフォンがあれば時間を確認できるからです。
その感覚のまま、1回目も2回目も腕時計を持参しませんでした。
しかし試験では、スマートフォンなど時計以外の機能を持つ機器を時計代わりに使うことはできません。
つまり、特に2回目は、
時間が足りなくなっているのに、自分で十分な時間管理ができていなかった
のです。
今考えれば、勉強以前に「受験準備」という部分で油断があったと思います。
どれだけ勉強しても、本番でその力を出せなければ合格には届きません。
私にとってこれは大きな反省点でした。
3回目|Amazonで1,200円の腕時計を買った
3回目の試験では、同じ失敗を繰り返さないために準備を変えました。
その一つが腕時計です。
Amazonで約1,200円のシンプルな腕時計を購入し、試験会場へ持参しました。
決して高価な時計ではありません。
しかし私にとっては、この1,200円の時計がとても重要でした。
試験中、
「今どのくらい時間を使っているか」
「残り時間は何分か」
「この問題にこれ以上時間を使っていいか」
を確認しながら進めることができたからです。
1回目、2回目と比べて、明らかに時間を意識して試験を進めることができました。
宅建の勉強というと参考書や問題集に目が向きがちですが、私の場合は、
「本番で実力を出すための準備も試験対策の一部」
だったのだと思います。
3回目の受験では、時間管理の失敗を繰り返さないため、Amazonで約1,200円のシンプルな腕時計を購入して持参しました。私にとっては参考書と同じくらい大切な「受験準備」の一つになりました。
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3回目は37点。ようやく安心して合格発表を待てた
そして3回目。
自己採点の結果は37点でした。
試験後に公表された大手予備校などの合格ライン予想と比較すると、4点ほど上回っていました。
過去2回は1点差で不合格だっただけに、この「+4点」は大きかったです。
もちろん正式な合格発表を見るまでは確定ではありません。
それでも今回は、
「おそらく大丈夫だろう」
という気持ちで発表日を迎えることができました。
2年連続1点差。
そして3回目で37点。
合格を確認したときは、単に資格試験に一つ受かったという以上に、3年間がようやく終わったという感覚の方が強かったように思います。
試験が終わってサウナへ。でも問題が頭から離れない
今でも覚えているエピソードがあります。
試験が終わったあと、私は大好きなサウナへ直行しました。
「試験も終わったし、ようやくゆっくりできる」
……はずでした。
ところがサウナに入っていると、
「あの問題、私はどっちを選んだだろう?」
と、試験問題が頭に浮かんできます。
気になって仕方ありません。
結局、サウナから出て脱衣所へ行き、テキストと自分の解答を確認。
「よし、合っている」
と安心して、またサウナへ。
ところが、しばらくすると別の問題が気になってきます。
そしてもう一度サウナを出て確認。
結局、2回ほどサウナと脱衣所を行ったり来たりしました。
今となっては笑い話ですが、それだけ3回目の試験にかける思いが強かったのだと思います。
「1回で合格できるように勉強した」
そう思って始めた宅建試験。
それが3年間になったのですから、試験が終わっても簡単には頭を切り替えられませんでした。
私の勉強法|まとまった時間だけに頼らなかった
宅建の勉強というと、
「毎日2時間勉強する」
といった方法を想像するかもしれません。
しかし私の場合、平日はまとまった勉強時間だけに頼らず、隙間時間をかなり使いました。
例えば、
- 電車での移動時間
- トイレに入っている時間
- お風呂の時間
- ちょっとした待ち時間
などです。
50代になると、仕事や家庭のこともあり、毎日決まった時間を確保できるとは限りません。
そこで「机に座れないから今日は勉強できない」と考えるのではなく、
10分、15分でも勉強できる時間を拾う
ことを意識しました。
特に暗記項目は、長時間一度に勉強するよりも、短い時間でも何度も触れることが私には合っていました。
一方、直前期の休日は朝から晩まで延べ8時間以上勉強しました。
人間追い込まれるとこれほど集中出来るものだなと感じました。
何度覚えても忘れた3つの分野
3年間勉強しても、最後まで苦労した分野があります。
宅建業法|3大書面
宅建業法では、いわゆる3大書面の整理に苦労しました。
「覚えた」
と思っても、しばらくすると細かな部分が混ざってしまう。
もう一度覚える。
また忘れる。
その繰り返しでした。
法令上の制限|都市計画法
法令上の制限では、特に都市計画法がなかなか頭に入りませんでした。
似た言葉や制度が出てきて、
「これはどのケースだったか?」
と混乱することが何度もありました。
権利関係|借地借家法
そして権利関係では借地借家法。
これも私には手強い分野でした。
何度覚えても、時間がたつと細かな条件が抜けていきます。
宅建の難しさは、単に理解できるかどうかだけではなく、
「試験当日まで正確な知識を残しておけるか」
にもあると感じました。
50代という年齢の影響がどの程度あったのかは分かりません。
ただ、私は「一度覚えれば終わり」と考えるのをやめ、忘れることを前提に何度も繰り返すようにしました。
2回の不合格から学んだのは「勉強量だけではない」
私の3年間を振り返ると、合格するために必要だったのは知識だけではなかったと思います。
1回目は、ケアレスミス。
2回目は、時間不足と焦り。
そして両方に共通していたのが、腕時計すら準備していなかったという受験準備の甘さでした。
3回目になってようやく、
勉強する → 問題を解く → 時間を管理する → 本番で取れる問題を確実に取る
というところまで含めて試験対策なのだと考えるようになりました。
もし1回目の自分に何か伝えられるとしたら、
「あと1点を取るために必要なのは、難しい問題をもう1問解けるようになることだけではない」
と言いたいです。
ケアレスミスを1つ減らす。
時間配分を間違えない。
必要な持ち物を準備する。
それだけでも結果は変わる可能性があります。
まとめ|50代でも宅建試験に合格できる。ただし「本番の準備」までが試験対策
私は3年連続で宅建試験を受験しました。
1回目は1点差で不合格。
2回目も1点差で不合格。
そして3回目、37点でようやく合格することができました。
最初から3年かけるつもりだったわけではありません。
むしろ「1回で合格するつもり」で勉強していました。
だからこそ、本当にしんどい3年間でした。
それでも今振り返ると、2回の失敗から学んだことも少なくありません。
50代でも宅建に合格することはできます。
ただ、私の経験から言えるのは、
勉強した量だけで合否が決まるわけではない
ということです。
知識を身につける。
忘れたら繰り返す。
ケアレスミスを減らす。
時間を管理する。
そして、本番で普段の力を出せるように準備する。
そこまで含めて「宅建試験の勉強」だったのだと、3回目で合格してようやく実感しました。
そして、1点差で2度不合格になった私でも、諦めずに続ければ37点まで届きました。
50代から宅建に挑戦しようか迷っている方に、私の失敗も含めた経験が少しでも参考になれば幸いです。
参考資料・公式サイト
▶ 2025年度(令和7年度)宅建試験の合格基準点・正解番号
一般財団法人 不動産適正取引推進機構
▶2025年度(令和7年度)宅建試験 合格基準点・正解番号(公式)
【宅建試験を受験する方へ】
現在の試験案内でも、試験当日の持ち物として腕時計が案内されています。スマートウォッチは使用できず、スマートフォンなどを時計代わりに使用することもできません。
試験年度によって注意事項が変更される可能性がありますので、受験前には必ず最新の公式試験案内を確認してください。
▶ 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験」



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